NPO法人 ソフトテニスによる青少年健全育成会
「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は
鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」
-万葉集巻五 大伴旅人-
平成26年5月28日
認証番号第1128号
岡山指令大194号
岡山市南区阿津250
理事長 毛利 光也
mobail: 090-8999-6333
岡山市社会教育関係団体登録認定
岡教生第1013号 令和元年10月23日
「人から迂愚と嘲られようとも、愚物と笑われようとも、正直にして誠の道を踏み違えるな」 -東郷平八郎-
初めてラケットを持つ子供も、楽しくテニスをしたい子供も、
上手くなりたい子供も、教育界で経験豊かなスタッフが
サポートいたします。
ボレーを考える 基礎編
ボレーボールは1秒以内の予測と決断 最後は度胸
ベースライン付近で相手後衛のラケットから打ち出され、ネットまで飛んでくる時間は
時速60㎞として秒速 60000/3600=16.6m/秒
ネットまでの距離からすると0.7秒で飛んでくることになります。
時速90㎞ならば何と0.46秒ということになります。
つまり一般的には、相手ラケットからボールが打ち出されてからスタートを切っても間に合わない・・・・。
そこでボールが打ちだされる前に、読みで動き、時には賭をする必要があります。
もし0.5秒早くスタート出来れば、ボールが自分のところに来るまで1秒の間が生まれます。
ちなみに硬式では女子でもウイリアムスは時速210㎞のサーブを入れます。
普通でも150Kmから170㎞といいますから、レシーブも読みが無くしては触る事も出来ません。
ボレーにも多くの方法があります。
① ボレーそのものに 「パンチ」と「スピード」があるボレー順回転のボレー
② 動きが鋭く、ネットに比較的近いポジションで横の動きで角度のついたコースを決めるボレー
③ 確率を重視で、ネットにつきすぎないで、深めのボレーで連続 プレーが出来、相手のミスを誘うカットボレー。
④ネットポジションで防禦を目的に、ボールを殺してネット際に落とすストップボレー
⑤中間ポジションで高めのボールを強くスィングして深くスィングボレー
⑥中間ポジションで低めのローボレー
⑦中間ポジションで頭より高いハイボレー
ボレーにとって一番重要なこと
攻撃的な目的を持ったボレーは
① 相手コートにボールがバウンドすると同時に、スプリットステップで一旦静止ポジションを取る。
一般的には相手後衛があなたのポジションを観ているのは、ボールがワンバウンドした時期迄なので、
意識的に静止ポジション情報を相手に教えます(私はここにいますよ)
② ① その後 ネ ット方向に、攻めあるいは守りを決断、前進(斜め)フットワークを止めずに、動きながら ボレーすること。
③ 攻撃ボレーの場合は別名ゾーンボレーとも言います。ボールを追うというより予測したゾーンをフットワーク で駆け抜けるイメージです。
④ いっぽう防御のボレーは早すぎるくらいのタイミングで、防御ポジションに入る。
ボレーのグリップは
① コンチネンタルグリップ 薄い 手のひらを横に使う感覚、サーブ・ボレーに幅広く用いられる。
硬式では裏面を使いやすい。緊急避難的特殊ショットにも向いている。
バックハンドには持ち替えが必要。
② イースタングリップ サーブ(回転系)でもこのグリップがむいている。
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同様の特徴がある。
③ 標準グリップ・ウェスタングリップ ( 厚め)
おもて面を使いやすいく、特に手首を縦に動かしやすい。
やや特徴に欠けるがソフトテニスではオーソドックスなグリップである。
手の平とラケット面の感覚が一致する
④ とても厚いフルウエスタングリップ
例外はあると言っても、ボレーには向かないようです。
早めに修正しましょう。
最近の後衛にはこのグリップの人がとても多く、打点の高い
攻撃的 ストロークには向いているからですが・・・
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⑤フリーグリップ プレーによって使い分ける 上級者には多い
グリップドリル 利き手からグリップを放し反対の手でもち、
打つ前に握り替える
ボレーのラケット扱い
① 攻撃ボレーには横面主体でリーチを広く (遠くまで届くように)
② 防御のボレーには縦面主体で確実に 。しかし右利きの人は、右肩より外がフォア、
それ以外は正面を含めて全てバックとしてボレープレーをするのが最近では主流です。
①②どちらもフットワークガ一番大事です。
そのために「ボールとラケットに顔を付けるように」と良く言われるが、これは
手先だけでのラケット操作はいけない、
フットワークが大事であると戒めた言い方です。
動く物を見る時は、 むしろ顔は離してある距離をもってボールを観る方が運動医学的には
動体をとらえやすいのだそうです。
③ 基本的にはボールの軌跡に対して線上にラケット面を造る事が大切ですが。
ボールの速いスピード・早いタイミングに対応するために、ポイントに対して直線的に
ラケット操作を行う事も大切です。
又極めて動体視力の良い選手はワイパー的にラケット操作でき、サイドステップでポーチする等
プレーゾーンが広い特徴ある選手がまれにいます。
同じボレーでも根本的に違うプレー 目的別
① 攻撃のボレー ポーチボレー
原則的には後衛ゾーンに取りに出る、追っかけボレー。走り抜けるように。
積極性と的を広くもつこと。 基本的には最初のポジション(攻撃に適した)から スタートします。
クロスステップでリーチの広い横面で 誘いのボレーもほぼ同様。
ポジションから僅かの距離で甘いコースのボールを捕らえる時はサイドステップで動きます。
② 防御のボレー ディフェンスボレー
原則的には相手後衛が十分な体勢でバックラインより中から打って くる場合
サイドステップで 早めにネットについて狭い範囲を確実に (的は狭い範囲で良い 確実にたて面で )
アタック等に対処出来るボレー
ただし 自分のゾーンをわざとあけて誘い込むボレーは攻撃的にフットワークを用い広く対処します。
③ センターコースに打たさない意識でポジションの位置を動かず、基本的 には自分の
ゾーンに意識をもってセンターの甘いボールのみ対処する 場合のボレー
上体を柔らかく使うのがこつ 上級後衛プレイヤーはセンターを狙って来る事が多い
ボレーの種類・タッチ
① フォアボレー 右利きの人では、右肩より外側のボールに対して正面ボレー
フォアボレーという
② バックボレー 右肩より左内側、身体の正面を含めてバックボレーという。
遠いボールは思い切って相手コートに背中をみせるぐらいターンをする
① スイングボレー ハーフポジションでやや腰高のボールにたいして
ドライブ スイングを取り入れたボレー 相手はコースを
読みにくい攻撃的ボレー ボールを順回転させるイメージ
② パンチボレー インパクトの瞬間に握力を強めるイメージで
深くボールを弾き返す 前衛ゾーンにはじき返す。
③ ストップボレー ネットポジションで完全にボールの反発を殺し、高くは
バウンドさせない。 ボールを受け取り返すイメージ
またインパクトにグリップをゆるめる事で、ボールの反発を殺す事が出来る。
後衛ゾーンを狙い、後衛を前に引き出す。
④ ドロップボレー ハーフポジションで足元を攻められた時、相手
後衛にたいしてのネット際にボールをコントロールする
ダブルスの場合、反撃にあいやすいので使う場面に注意がいる。
① ナチュラルボレー ネット周辺のボールに
② ローボレー ネットから落ちてくるボールに 順回転、逆回転を使い分ける。
③ ハイボレー ネットより高く自分の頭より高いボールに
① ランニングボレー 移動ボレー ポーチボレー
② ストップボレー 静止ボレー ディフェンスボレー
こうしてボレーの発展を
① 一般的には正確なポジションで相手後衛をギリギリまで引き付けて、その上で
スタートするタイミングを練習しよう。
② パターン(ここにしか打てないだろう)に入る(読みやすい)タイプの後衛にはボールコース にいって
待つぐらいの気持ちで、大胆にプレーしよう。
③ 相手後衛のコースが読めない場合(相手十分な体勢で相手がコースを自由に
打てる状態の時)は、基本的には自分の責任ゾーンを守る。
そのためにはポジションを素早く微調整(守りやすくするため)します。
④ 今が勝負と判断したら五分五分の確率であろうとサイドは捨てて攻撃します。
⑤ 最重要ポイントではフェイントも入れて相手後衛と知恵比べです。
⑥ 捨てプレー 捨て玉等ので相手にを与え続け、だましの
プレーで最重要ポイントを決める ポジションのだまし、タイミングのだまし、動きのだまし
フェイント フェイク をおぼえる
⑦ 国際ルールでは、モーションを相手後衛にみせてわす場面が少なくなっ
たけれども、重要な局面ではやはり大事なプレーです。
⑧ 相手後衛に対し、目立つポジション・動きを印象付ける一方で、逆に大切な時に目立たない、
相手後衛に察知されないアクションをとる工夫が大切です。
モーションはこのようなプレーを生む重要 な要素です。
相手が勝手に考え過ぎて、不自由になる場合も多いのです。
後述のサイドステップ は、目立ちにくいブレーとも言える。
⑨ 基本ではラケット面をあまり変化させないようにプレーすることが大切ですが。
上級者はコースを読んで、フォローするだけでなく、逆ポイントも狙っています。
上級者は読まれ難い技術にも挑戦しよう。 応用技
ボレーでのチェックポイント 基礎編
① 正確なポジション取り ポーチボレーは 遠いポジションからスタートしたのでは届かない。
大事なのは正しいポジションと予測と決断です
そして 勝負時と判断したらサイドは捨てて(抜かれてもかまわない)ゆくぞという覚悟です。
② タイミング 一般的には相手後衛のラケットスイングが
始動するタイミングでスタート(予備動作は別です、少し早め) する。
タイミングは相手後衛の技量によっても異なるので実戦で訓練しよう。
③ 左手のリードで 肩のターンを 前衛はボールをまえで事が基本です
ラケットのいちょう部を左手でリードしながら上体を捻る 自然と膝も使えている
④ ボールにたいして視野の角度を狭く絞り、前でまえで捌く事 パラボラアンテナのイメージ
こうすれば、ボールから眼が離れにくい、又反応が遅れない。
⑤ グリツプの握力をゆるめてセット インパクトに向けてめる
すばらしいスピードボレーが生まれる しなやかさを保って
最近は指全部を使って握力をだす人が多くなっていますが、本来は小指薬指で
軽くグリップを支える状態からインパクトで中指人差し指親指に握力を加える方法がとられています。
この感じは後衛のストロークにおいても良く言われてきました。
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⑥ あらかじめボレーコースをイメージしてイメージライン上にフオロースロー
スイング(飛んでいってほしい方向にラケット面を送る感じ)
これはラケットがボールを線上でとらえると合理的であると言う考えに基づいて、基本的な技術とされている訳です。
これとは逆に、 最近のスピード化したソフトテニスでは前記基本技術では対応しにくい為、体勢はネットに相対する正面向きで、 ラケットは最短距離で直線的に出す。いわばボールを点で捕らえるイメージのボレーも重要とされています。
また相手後衛の球筋、スピードが厳しい場合は、野球のバッターが速球を打つためにバットをやや短く持ちスィングも
コンパクトにして対応するのに似て、前衛にもそれなりの工夫があるべきです。
両方共試して、確認してみましょう。
ミスしたあとのスイングチェツクよりもイメージチェツクをしよう
⑦ 前進フットワークを用いてのボレー・脚を踏ん張りステイしたままでのボレー
攻撃的ボレーと防御的ボレーとも言えるが、共に重要。
ボレーで使う筋肉
① 腹筋 シッティングボレー(座って)で確かめて
② フォアボレーでは「大胸筋」 胸側
③ バックボレーでは「三角筋」 背側
④ ボレーは上体のりをイメージして
運動をイメージするとき使う筋肉の動きまでイメージできれば
ボレーで使うステップ
①クロスステップ 遠くまで走り抜ける場合に用いる。勝負をかけてゾーンボレーをする場合は
このステップを用いる事が多い。大きいアクションになるので、いかに目立たなく
ギリギリのタイミングで、しかも素早く動くかの工夫が大切だ。
②サイドステップ スピードの早いストロークの場合は相手の球筋に角度が付きにくい。
スピートボールで゙角度を絞る技は難しいので、普通はサイドステップの方が遠くまでは動けなくとも、
予備動作も少なく相手後衛に気取られないし、十分に届く場合が多い。
近年の実戦ではサイドステップのプレーが非常に多くなってきています。
ボールはあまり
近くに見ると、眼を素早く動かす必要が生じます。
ボールの位置の変化率に動体視力がついてゆかなくなります。一定の距離を置いて見る方が見やすいのです。
新幹線の窓から近い線路の電柱が見えにくいのと同じです。
OK 見やすい
NO 見にくい