top of page

6 ポジションを考えよう

サーブの時のポジション

 

この動画から静止画を創りました。わかりにくい所は静止画の時間付近を観てください。

センター近くに打ってくれた

雁行陣で、後衛のサーブの時のポジションを観ましょう。

後衛のサーブの種類や作戦にもよりますが

この場合は標準的なオバードライブサーブです。

 

 

やや甘目に、レシバーのフォア側に

サーブがワンバウンドしました。

このポジションにそのまま居着くと御覧のように、

サーバー側前衛の左側ゾーンが

空いたままです。

このゾーンは原則的に前衛守備範囲・責任範囲です。

 

 

前衛はサーブが自分の肩口を通過する感じや

レシバーの動きからサーブのバウンド地点や球威を

予測・判断しています。

 

このケースでは自分の責任ゾーンを守るべきと

判断したので、サイドステップで守備ゾーンへとポジションを調整しています。

 

丁度レシバーのラケットがボールをヒットしようとする瞬間です。

前衛がぎりぎりのタイミングまでこのポジションに居ることでセンターへの厳しいリターンを阻止しています。

このポジションからこの前衛は自分の責任ゾーンを広範囲にカバーしています。

やや左方向に重心がある態勢を観てください。

 

 

①前衛のポジションにはボールを取りポイントしやすい位置

をキープする②相手の打ちやすい・得意なコースを塞ぎ、ミスを誘うポジション③早めに防御を示し守りを強調するポジション④相手の得意なコースを開け、誘い込むポジション

等があります。

左右だけでなく、これに前後のポジションが加わり

立体的に展開してゆきます。

センター近くに送られたボールに対し手前の後衛が

フォアに回り気味に打とうとしスイングが始まる瞬間です。

 

左足の向き・方の方向・ラケットの引かれ具合など

から引っ張る可能性が大です。

 

これを読んだ前衛はやや早めですが、スタート方向に重心が向いて始動初めています。

手前後衛のスィングが終わった時には、

既にボールのコースと読んだゾーンの

真ん中に位置しています。

シュート系(フラット)のスピードボールですから

ショートクロスに短く落ちるボールは

無視していいケースです。

手前前衛は相手前衛の動きからフォロー態勢に

入っています。

後はフォローされ難いように、

しっかりコート外側に強いボレーを

決める事に集中です。

後衛が厳しいロブの先手ボールを

送ってくれた,こちらに余裕が生まれた

手前の後衛がシッカリ構え,正クロスに速く深い中ロブ気味に打ち込むところです。

手前前衛は、相手前衛のポジションと態勢から自分のペアの打つボールを予感しています。

 

 相手後衛は比較的十分な態勢が取れてますから

打球コースの選択枝は複数あります。

しかしバックラインより後方での打球ですから、

手前前衛は態勢を観れば解るように、

自分の左側にボールは来るとだろうと既に準備しています。

 

 相手の後衛が選択した、打球はストレート方向の中ロブでした。手前の前衛はサイドケアの動きをしました。

足捌きはクロスステップです。

結果的にボールはサイド側に20センチ程アウトしました。

このケース等はいわゆる誘い、

相手が打ちやすいようにコースを空けて、

そこに打たせるというポジションです。

 

向う側の前衛はフォローポジションをとろうとしています。

 

 

手前後衛はロブを回り込んでフォアでストレートの展開に変わります

 厳しいロブにフォア側に回り込もうとしています。

 

前衛は相対する形となっています。

 

手前後衛からは相手前衛は死角になり、見えて居ません。

相手前衛が見えない場合は、多くの場合後衛心理として

相手後衛のゾーンにボールを送りたくなるものです。

それも安全に・・。

 

ゲームが大詰めに差し掛かっていれば、なおさらです。

 

そこで向う側の前衛はこの時点で守りの意識を捨て、

攻撃の用意をしています。

 

 

 

 

 

 

もしこの段階で、手前前衛の左側に相手前衛が立っていたら、手前後衛からそのポジションが見えるので、

手前後衛は高い確率で逆クロスに配球するでしょう。

 

また手前前衛よりもっと右寄りにたった場合は手前後衛からは

よく見えるので、前衛ゾーンには打ちにくいものです。

 

このように前衛同士が相対する場合、意図しない場合でも相手との相対的ポジションで後衛心理が働くので

注意が必要です。

 

 手前後衛はフォアに回り込んで、打ち終わった瞬間、

画面から外れています。

用心して外コースいっぱいの、

それもロブ気味の打球を選択しました

前衛はポーチゾオーンに踏み込んでいます。

 

手前の前衛もよくフォロー態勢に入っていますが、

 

外いっぱいのボールに対し良く走りこんで

ハイボレーをオープンコートに決めました

ボールを隠すポジションをとる

 

向う側の前衛がレシーブを後衛方向に緩くレシーブし、

ネットポジションを取ろうとダッシュしています。

 

手前前衛も同時に相手前衛と味方後衛の打球と視界の真ん中にポジションを取りました。

丁度ブルーに塗られた範囲は見え難くなりました。

 

手前後衛はすかさず攻撃をします。

この攻撃に呼吸を合せ、自分にボールが当たらないうに前衛は上体を下げ、協力します。向う側前衛は突然に眼前に現れたボールに予想はしていても一瞬対応が遅れます。

 

この場合も見事に逆クロスのボールが通りました。

 

手前前衛はこの場合、フォローポジションを犠牲にして

のポジション取りですから、味方後衛との連携が大切です。

相手がセンター近くに打ってきた

相手後衛の配球はセンターへ・・。

これもまた前衛が相対する陣形となります。

大きく逆クロスに空きができています。

向う側前衛も誘うというより、懸命に自分の責任ゾーンに

入ろうとしています。

 

手前前衛も味方後衛が攻撃的なコースに打つと感じ

上体を低く打ちやすく協力しています。

 

既に向うの前衛は守りゾーンに居ますが・・。

 

予想したより厳しいスピードに僅かに

態勢不十分で、触れたもののサイドアウトしたようです。

相手がセンター近くに打ってくる

守りも意識しながも攻撃

 

向う側後衛が先手ボールを打つチャンスです。

 

手前前衛は」自分の責任ゾーンの中央で

守りのポジションを取ろうとしています。

 

向う側後衛が先手ボールを打つチャンスです。

 

手前の前衛は守りながらも、ブルーに塗られた範囲に

相手は打つだろうと予測しています。

 

相手十分の体勢なので迂闊な動きはできません。

 

 

しかしながらブルーに塗られた範囲は、

動かなくとも、半歩でも踏み込めば届くゾーンですから気持ちで完全に守りに入ってなければ

防御できるのです。

 

 

 

 

し2011年実業団女子団体戦決勝第二試合から佐々木・大庭選手を中心に編集してます。ポジションや動きのタイミングが解りやすいように、スロー再生もいれてます。参考にしてください。

 

 

 

 

前衛のポジションとは?

     ポジションで対応する3つのケースで考えてみましょう。

 

   

 

 のケース     

     最も初歩的な考え方として、相手に味方後衛に対してボールを打たせようとする

     ポジションです。

     自分が何処に立てば、相手は大体後衛の方に打ってくるだろうか、自分(前衛)の方には打っ

     てこないだろうか? と考える

     守りの感じが強いが、気持ちの上では後衛の方に打たせるのだという、

     積極的意識を持つ事です。

     後衛の方に打ってもらえれば、こちらは困らないという場合です。

     そのほうが、むしろ有利な展開となる場合です。

     たとえば、厚いグリップの人は大抵の場合、ストレートコース・流すコースを得意としています。

     この様な相手後衛に対して、特に、相手正クロスのフォア側ストレートコース、、サイドラインに

    遠く切れるボールに対して、前衛は基本ポジションから早すぎない程度のタイミングで

   ストレートをふさぐポジションに移動します。。

   その結果相手後衛は苦手な引っ張るコース、つまり味方後衛の方に打たざるを得ないのです。

    遅らした打点からさらに引っ張るという難しい技術を必要とします。

    此の考え方は相手の得意な事をさせず、苦手な事をさせるという考え方に基づくものです。

    このばあい前衛は「ボールと反対の方に動く」と表面上は良く見られがちですが、

    相手後衛が十分余裕のある体勢でコートのどこにでも打てる状態の場合は、

    前衛は守りのゾーンにポジションを取る事が多くなるのは当然です。

     相手得意コースを塞ぐ場合も同様です、

     もちろんいつもこうするわけではなく、このプレーも勝負時に備えた伏線なのです。

 

  のケース  

     ①とは逆に、どういう位置に立てば、自分の方にボールを持って来させる事が出来るのか?

     この場合、誘いと言うよりも自分の方に打たせるという、積極的気持ちで立つ事が大切です。

     相手が自分の方に打ちたくなるポジションはどこかを考えることです。ここでは前衛のポジション

   取りが相手にどれだけプレッシャーを与えているかということが問われます。

   この相手にプレッシャーを与えるポジションだけで打てなくなる後衛もいます。

   しかし優秀な後衛はポジションだけでは崩れません、

      実戦では③のプレーを生かしながらの②のプレーを際だたせる工夫が必要でしょう。

 

  のケース  

     相手が自分の後衛の方に打ったボールをポーチ、あるいはスマッシュで追いかける。

    それをしやすいポジションはどこかを考える。

     前衛としては一番基本的なポジション取りです。

  ポーチを確率高く決めるには、状況・相手能力などにあわせたポジション取りと

    スタートのタイミングが大切です。

    

      以上の3つのケースにおけるポジションをに使い分ける事を訓練しましょう。

      又実戦では画一的に同じタイミングやポジションではなく、相手と自分の運動能力や

      球質に合わせて、あるいはゲームの流れやポイントを見ながらポジションの微調整をする

     ことが重要です。

      ①の場合でも、センターへ狙って来る相手には、あえてサイドに入らず、

   そのままのポジションから動かない事も 応用として用いましょう。。

 

のケース

のケース

のケース

向こう側コートの後衛は今、打つ直前です。

手前前衛は体重を左にかけ、モーションを起こしています。

それを観て、向こう前衛も後衛ゾーンにフォローに入ろうとしています。

 

 

 

 

結果的には手前前衛の仕掛けた

フェイントに、

向こうの後衛は引っ張るコースを

選択しました。

 

上の画面で解るように、前衛同士が向かい合う状態では、手前前衛は厳しいポジションというより、むしろ甘いポジションにいます。しかし向こう前衛がそれより大きく右に居るために、向こうの後衛には厳しいい位置に立っているように錯覚するのです。

ですから自分が仕掛けたとはいえ、手前前衛は厳しく引っ張られたコースに、楽に対応できています。

 

 

 

 

bottom of page